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町外れの静かな川辺 一人たたずむ少年
この場所にいつからかある 他愛ない言い伝え
“願いを込めた笹の葉を 小舟に折って
それを流せば恋う人に 心は届くでしょう”
流れていく緑の小舟 行方も知らない恋の文
水平線の彼方に 静かに消えてく
君はいつも私の心 優しく灯してくれたのに
私はいつも悪戯ばかり 君を困らせてた
嗄れるほどに唄っても君 もういないから
君を想う私の心 もうここに要らない
流れていく小さな願い 涙川の果て越えて
罪に気付くのはいつも すべて終わった後
流れていく緑の小舟 行方も知らない恋の文
水平線の彼方に静かに消えていく
流れていくあたたかな日々 儚く消えないように
もしも生まれ変われるならば
君は蛍火 私は空蝉
刹那を生きる 儚き生命
君を守る その為ならば 私は悪にだってなってやる
桜の下 君と出会った
忍の道 踏み出した あの日
優しい笑顔で 小さな手を差し伸べてくれた 最初の友達
たとえ世界のすべてと敵となって戦おうとも
何も怖くない気がしたよ 君が傍にいてくれるなら
君は蛍火 闇夜の標
儚くとも 心灯す
君を守る その為ならば 私は悪にだってなってやる
隣の国へ忍んだ時に 城で見つけた一枚の地図
在る筈のない学園の地図
思わず君と顔を見合わせる
やがて知れた その謀略
学園へ向け 放たれる兵
脳裏よぎる 大切な人達
彼らに手出しなどさせるものか
策を巡らす横顔を見る
その眼に映る 決意と覚悟
たとえ その身が費えたとても 笑うのだろう
「それが定め」と
もうすぐ敵は動くのだろう
後顧の憂い 消し去る為に
これも世の習いと言うならば
甘んじはしない 逆らってみせる
「ほら、この着物を貸してあげる」
「これを着てすぐに城を出て」
「大丈夫、足止めは任せておけ」
「学園にこの危機を知らせるんだ」
走り去る藍の背を見送り 城へ巡らす焔の仕掛け
君を守る その為ならば いつだってこの身 惜しくなかった
むかしむかしあるところの 忍の学園で出会った
淋しがり屋の構われたがり
悪戯好きの 蒼い空蝉
たとえ世界のすべてが 轟音に振り向く目の前で
君の敵になろうとも 無情な炎が城を焼く
いつでも君を想うから 掠れる声を振り絞って
―ぼく―の為に笑ってて ―私―は君の名を 叫ぶ
「ごめんね、三郎」「雷蔵!!!?」
君は空蝉 蒼穹に唄う
儚くとも 高く 誇らしく
君を守る その為ならば この運命も哀しくはない
もしも生まれ変われたならば その時はまた君と共に
「恋に焦がれて啼く蝉よりも 啼かぬ蛍が身を焦がす」
↑の都都逸が元ネタで出来た処女作。
微笑動画メーカーの使い方も手探り状態だったので、
文字が現れて消えるだけの超お手軽動画です。