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物言わぬ その視線 先知る者の悼み
常の態で 応じても 怖じを悟られてた
震えるこの心 隠して微笑んで
声無き餞(はなむけ)を 胸に刻む
他愛ない漫ろ言(すずろごと)に 今罠を仕掛けて
僅かな挙動が胸の内 語りかける
忍なれば負う業だと 幾度言い聞かせて
先で待つ彼の人を 瞼の裏に想う
錆色の刃から 逃れる術は無い
響く断末魔 散る紅
雲深く月無き夜の下 立ち尽くしたまま
冷えていく生命の香に ただ侵されそう
焦がれた笑顔 常の日々は どこか遠くて
ただひとつ求めた色
抱きしめて
揺らぎない常盤の装束 涙色に染め
気付いた同じ罪の香 ただ溶かされてく
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